中村保雄の能の本6冊でまとめてみました。 中村直彦・能面遺作集　中村保雄　昭和62年　321P　外箱表面小破れ。 能面の美　中村保雄編著　牧直視写真　平成5年　273ｐ　外箱しみ、外箱背表紙小破れ。 能と能面の世界・正続：昭和52年と昭和63年　表紙小傷、小汚れ。ページ小黄ばみ。 カラー能の魅力：昭和49年　カバー小破れ、ややしみ。 能面・用・形・美：平成8年　262P はじめに 物心つく頃から父につれられて能楽堂に通ったし、また能面を製作する父を見て育った筆者にとっては、とにかく能にど っぷりつかって生長してきたといってよい。 父は六十九歳で昭和二十年十二月十二日朝、眠るようにしての大往生であった。翌日の葬儀のさい、棺を横たえた部屋の 鴨居に、供養にと思って父の作品をずらりと掛け並べた。それまで父直彦の素生を知らなかった疎開先の近隣の人たちや筆 者の勤務先の人たちは、能面というものを実際に見たことのない人が殆どであったのでびっくりしたらしい。それらの能面 は最晩年の作品であるだけに、凡べてが佳品であるといってよいほどのものである。 葬式後数日たって、父の身の廻りを整理していると遺稿がみつかった。これは筆者の知らなかったものである。しかも読 んでみると、平常から父が筆者に語ってくれていたものが多く、それほど目新しい内容ではない。しかし、一般にはあまり 知られていない話なので、それ以来、これをいつかは活字にして残しておきたいと思うようになった。 ただ筆者は小さい頃 から能に親しんでいたとはいえ、それほど理論的な知識をもっていたわけではない。そのため、その時から能楽史や仮面史 の勉強を始めたわけである。筆者のそうした学習については別に書いてみたいと思っているが、現在、筆者も父の亡くなっ た年齢に近づいてきた。目下、筆者は健康には恵まれてはいるが、いつ身罷るとも限らない。そのため遺作集刊行を出来る だけ早くと思いながらも、今日になってしまった。どんなものになるか心もとないが、筆者の最初の著『能と能面の世界』 (正・続)を刊行してもらった淡交社に、一さいをおまかせして出来上がったのがこの本である。どうかゆっくりごらんくだ さって、父のことを知っていただければ幸いであると思う。 新品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。外箱小傷,小汚れ、1冊しみ。ページ小黄ばみ。2-3冊ぱらぱらとめくった感じでは、書込み・線引き等見当たりませんが見落としあればご容赦ください。 ご理解の上、ご購入ください。 もちろん読む分には問題ありません。 なお細部に至るまではチェックしきれない場合がありますので、書き込み・線引き・記名・蔵書印・値札等ある場合があります。ご理解の上、ご購入下さい。