クレオ・スクリベント万年筆　プラチナライン　ブラック　18金ロジウムメッキFニブです。純正コンバーター（ネジ込み式）が付属します。 凝り性のドイツ人気質があらゆる部分に現れた、どの角度から見てもこだわりを3つ以上語れるほどの凝りまくった万年筆です。 モンブランの万年筆をドイツ製の最高峰とするならば、 恐らくモンブランの無骨さと野暮ったさを全否定し、わざと真逆に振ったのではないかと思えるほどのスタイリッシュな美しい品です。 思えば日本人が広く想像するドイツ製品というと、頑丈で壊れにくく、質実剛健で無骨な工業製品ではないでしょうか。 これは近年のメルセデス・ベンツやモンブランに見られる特徴で、両者とも私に言わせれば全然ドイツ製品ぽくないです。あえていえば、北部イタリア製品やスイス製品に近いです。 本来のドイツ製品といえば、もっとメルヘンで華やかで、凝り性で、繊細な美しい品が伝統的メイド・インジャーマニーだと思います。 クレオ・スクリベントのプラチナラインは、そんなドイツ伝統の華やかさと凝りまくった造形美と、繊細な美しさを体現した、真のドイツ製品ではないかと思います。 天冠とクリップは、どこの他社にも見られないとても凝った造形です。 尻軸にかけて大胆にシェイプさせたラインは、キャップを締めた時の美しい佇まいを実現していますが、キャップをポストすると想像しなかった程コンパクトになり、素晴らしい重量バランスになります。 ニブの2色部分は各社切磋琢磨して優れたデザインが無数に存在しとくに騒ぐ程でもありませんが、同じプラチナラインのブルーの彩色は衝撃的でした。残念ながらこのクリオ・スクリベントの彩色は金＋ロジウムですが、似たデザインのないオリジナリティが光るペン先だと思います。 よくあるメッキの錆もなく、ずっとキョンセームで手入れし大切にしてきました。キョンセームでメッキ製品の手入れをすると空気を遮断するので、錆びることなくいつまでも新品の輝きが続きます。万年筆のお手入れにはキョンセームがオススメです。 ペン先は、購入時はややインクが渋めだったため、東京の千石にある某万年筆店で調整してもらっています。とてもインクフローが良くなっています。